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中国思想、仏教、オタク文化などが好きです。

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ElementalGeneration 31話感想
製作者:シャアペン様

 シャアペンさんの『ElementalGeneration』31話の感想をお送りします。

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テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

 廉也は表面だけ見ると志垣諒や須堂竜次といった面々と同じ、一匹狼の乱暴者に分類される。志垣はその凶暴さで知られる人物で、竜次はずる賢くて欲張りな不良だ。曼珠沙華の阪口和馬などは、非常に女好きだ。同じような不良でも、それぞれに個性が違う。
 
 そして、廉也は「狂乱刺し」のような物騒な技を持っているように、ケンカでは志垣にも負けない凶悪さを見せるし、『ElementalGeneration』ではジグルドから「最低のクズだ」と言われていたりするが、弱いものいじめなどは「馬鹿馬鹿しい」としてあまりやらないようだ。自分の強さに酔って他者をいじめるとか、私利私欲のために人のものをとるといったことには、興味を示さない。
 
 ただ彼は、自分を侮辱する者、自分に危害を加える者に対しては、過剰なまでに反撃する。それはジヴァスやクァイリアスのような強者が相手でもためらわず、相手が弱くても強くても容赦なく攻撃する。野生動物的ではあるが、同時に、戦えば死ぬような相手でも戦おうとするところは、自分の誇りを傷つけられるのを嫌うという側面も感じさせる。「本土でヤクザと渡り合い、銃創を受けたこともある」という経歴は、彼の自信の大きな源となっているようだ。
 
 廉也は悲惨な少年時代を送っており、現在の彼の悪行も、それを加味すると情状酌量の余地が大きい。とはいえ彼は同情されることは極度に嫌っており、自分の力だけを信じる生き方をしている。そのためか、正義や道徳を毛嫌いし、同様にこれを嫌うマクシウスには好意的だ。
 
 廉也の契約するエレメンタル・シェイドは、「心に深い闇を持った人間を選んで契約する」という存在だ。では、廉也の闇とはどんなものだろう? そもそも闇とはなんなのか?
 これは容易に答えの出る問いではないだろうが、しいていえば、両親に捨てられ、社会に忌まれて育ったことが廉也という少年の闇を形成し、力こそすべてという価値観を育んだのだろう。そのまま、強い破壊衝動に従って暴走していけば、シェイドの目論見通り、闇に落ちることもあるかもしれないが、幼馴染の絵美梨、同級生の利郎など彼に好意的な人間もおり、状況次第では、再び人を信じようとする可能性もゼロではない。
 
 そうなったとき、シェイドはどうするか? 新たなる契約者を探して廉也を捨てる可能性は高いかもしれない。
 ただし、注目したいのは、闇の守護者ということで、邪悪な守護者として認知されているシェイドだが、彼はかつて真摯な守護者だったし、ある意味今でも手段を選ばないだけで信念には忠実なのだ。聖域の停滞に反発し、改革を求めているという点で、彼もまたただの悪党ではない。闇の化身と化してからのシェイドの目的も、新世界の創造であり、破壊のための破壊ではないところがポイントといえるだろう。
 
 廉也もシェイドも、いわゆる悪者のレッテルを貼られている存在であるが、同時にただの嫌悪すべき存在ですませられない多面性があるのも確かなのだ。だからこそ、人としては廉也もシェイドも、非常に面白いキャラクターだといえる。彼らがとことんまで自身の物語を突き進むような物語があってもよいのでは、などということもふと考える。

テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

強襲遊撃分隊の日常 外伝9話感想
製作者:リドリー様

 リドリーさんの『疵痕』外伝9話の感想をお送りします。
 白熱する本編とはまた違ったよさがあります。

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テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

強襲遊撃分隊の日常 21話感想
製作者:リドリー様

 リドリーさんの『疵痕』21話の感想をお送りします。
 バーベム卿との別れの時が。

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テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

自作SRCシナリオを更新いたしました。

ストレンジャー 宵闇の消失

『ストレンジャー 宵闇の消失』を公開しました。

このシナリオはSRC学園の設定とキャラクターおよび版権作品を使用しています。
登場作品
ダイの大冒険
とある魔術の禁書目録
東方project
ブギーポップは笑わない
魔界戦記ディスガイア
魔法少女まどか☆マギカ

能力者たちの学び舎、SRC島。
数々の謎を秘めたこの島で、一人の少女が行方をくらました。
頑固な騎士、クールな魔女、素直じゃない魔法少女が、
事件の解決のため動き出す!

楽しんでいただければ幸いです。
バグなどのご連絡は、掲示板やメールなどからお願いします。

テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

旗川さんのSRCシナリオを公開いたしました。

転んでもいいよ、また立ち上がればいい

ナンパだけど根性のある少年、菊池利郎。
病弱だけど心優しい少女、笹々木沙々。
街角で出会った二人の、ささやかな悪者退治のお話。
……泣いたっていい。涙をふいて、進めばいいから。

楽しんでいただければ幸いです。
バグなどのご連絡は、掲示板やメールなどからお願いします。

テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

 宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』に、ギャルゲー批判の内容があり興味深かった。
 それは、「男性のマッチョな自意識を女性(母性)が全肯定する」(同書P97)という現象の批判であり、多くの分量は割かれていない。本題は別のところにあるが、僕にとってはこの部分が重要だった。
 なぜなら、僕は常々オタク的な「自分より弱い少女を年長男性が所有するという援助交際的欲望」(同書P107)に疑問を持ち、それから脱するモデルを探していたからだ。
 
 もちろん、単純に「この作品は優れており、この作品は劣っている」と言うことはできない。またそれをしても、劣ったとされた作品のファンから嫌われるだけの話であろう。ただ、「この作品はこういう理由で優れている」と言う分には問題ないはずだ。ある作品をだしにして別の作品を持ち上げるやり方はよくないということだ。
 
 僕が上記の「援助交際的欲望」に疑問を持つのは、やはり女の子、つまり人間をモノのように扱うことへの疑問なのだと思う。『蒼天航路』で曹操が、美女を買い取ろうとした商人に対して「人を品と見るのか」と怒りをあらわにした場面に共感したように、僕はたぶん、人間を重視するタイプなのだろう。もっとも、それは自然蔑視というわけではなく、僕の根底にあるのは、老荘思想の「万物斉同」の思想であり、「いっさいをそのままに肯定する」(大宗師篇八節)という考えなのだと思うが。ともあれ、人間の人格を尊重するところに、美があるというのは僕の美学だ。だから鈴玉レンリ氏の成年コミックなどは、男性と女性のどちらの視点も入っており、人間と人間の交わりとしてセックスが描かれているため好きだ。
 
 ともあれ、今回の本題は鈴玉レンリではなく、『境界線上のホライゾン』だ。
 このシリーズを通してのテーマは、そのタイトルが示すように、「異なる考えの人間同士が対話し、理解し合う」ということだ。いや、これは川上氏の全作品を通してのテーマかもしれない。前作の主人公・佐山も「さあ、理解し合おうではないか」と言っているし、価値観を異にする異世界の住人たちと対話をし続けた。そのテーマは、『境ホラ』に至って、さらにじっくりと語られている。
 
 1-下での本多・正純とインノケンティウス教皇との論戦や、正純とエリザベス女王との政治交渉などのように、利害の対立する両者のやり取りは数多いが、その中でもシリーズを通しての象徴的な「自我と自我の対話」はやはり、1-下での、処刑場での葵・トーリとホライゾン・アリアダストとのやり取りだろう。
 ここでは、トーリがホライゾンを「助けに来た」と言うのに対して、ホライゾンは「迷惑ですのでお帰りください」と拒絶する。初めに拒絶ありきなのである。ここに、ホライゾンが単純に「助けられるお姫様」であることを拒絶する、確固たる自我の確立があると思うのだ。さらに、トーリの「ホライゾンが好きだから助ける」という告白にも、「自分は自動人形であり、感情を理解できないから返事はできません。お帰りください」と拒絶する。この「拒絶」というキーワードは、作中でも重要なものとして扱われる。それは、ホライゾンが手に入れる第二の大罪武装の名前が「拒絶の強欲」であることからも、明らかだと思う。点蔵やウルキアガといった男たちも、ただ正義のヒーローとしてお姫様を助けるのではなく、相手の「拒絶」を「強欲」で乗り越えて、その意志を認められたうえで、女性からのオーケーを貰っているのだ。それは、意志と意志との相互理解にもとづく、正式な承認だと思う。
 
 トーリとホライゾンの「平行線」問答は、アニメでも難解なやりとりとして有名だ。しかし、これを省略しなかったサンライズのスタッフと小野学監督は、やはりえらいと思う。このやりとりこそ、『境ホラ』の真髄だからだ。ここでトーリは、「ホライゾンを手に入れたい」という我欲以前に、「ホライゾンと対話し、納得の行く答えを得たい」という意志で会話をしていると僕は思う。そしてホライゾンは、最善の判断のみを下すはずの自動人形だが、そのホライゾンが心のどこかで「否定されたがっていた」ことを発見する。これはトーリひとりの力ではできず、ホライゾンとの会話によって発見できる事実だ。そして、処刑場の光によって二人とも過去の罪により消去される危機に陥るが、そのさなかトーリはホライゾンの言葉によって、かつての自分の罪を克服する。少女が男に一方的に救われるのではなく、「対等のパートナーであるために」必要な試練をそれぞれが乗り越えて、そしてホライゾンの処刑を止める。この対話のさなか、「平行線の重なる場所、異なる考え方の一致する場所、それは境界線上です」とホライゾンが、この小説における最も重要なキーワードを口にする。「異なる考え方の一致」ということが、いかに人にとって困難でかつ尊いものかは、パレスチナ問題などを考えてみれば、明らかなのではないかと思う。『境ホラ』は、その難しいテーマに一石を投じていると、僕は思った。
 
 アンサイクロペディアのホライゾンの項目で「しかもデレないしなんなんだこのメインヒロインは」と書かれている。これも、地味に重要なことではないかと思う。もちろん『護くんに女神の祝福を!』のようにヒロインがデレるところに価値のある小説もあると思うのだが、この小説では、そうやってヒロインであるホライゾンがあくまで誇り高く、孤高で、安易に男にしなだれかからないところに価値があるのではないかと思う。『境ホラ』では常に、自我と自我は激しいぶつかり合いによってお互いを高め、そしてお互いの納得できる答えを苦闘のすえ見出すのだ。

テーマ : ライトノベル - ジャンル : 本・雑誌

 SRC学園論 空洞の器・水無月京夜

 僕ことphiloとSRC学園の付き合いも、もうけっこう長くなってきた。少なくとも、昨日今日の付き合いではない。
 
 僕はシナリオを書いているが、そのうち小説にシフトしていきたいと思っている。また、哲学者を自任しており、あれこれと思想をひねくり回すのが好きな人間だ。だから、エッセイを書くのも好きだ。その僕が、色々な考察材料のあるSRC学園を論じないのも、おかしな話だ。
 せっかくだから、ある意味「SRC学園の主人公」ともいえそうな(実際にはキャラ全員が主人公なのだが)クルセイド学園の生徒会長・水無月京夜を語ってみよう。
 
 最初、学園に来て生徒会長の名前を見た時、イケメンっぽい名前から、クールな暴君を連想していた。
 しかし実物はそれとまったく正反対の人物だった。
 温和でお人よし、自分を蹴落とそうと狙う敵対勢力の長である黒崎浩三を信頼してしまうような男の子である(マイヤーさん作『3年2組からの手紙』など)。
 戦闘能力は高い。無消費武器の「光翼」が1600と、ちょっとした必殺技クラスの威力がある。その戦闘力に象徴されるように、たぶん無能な会長ではないのだと思う。ただ、人が良いのが、この無数の能力者たちの集まる学園の「王様」である生徒会長としては弱点なのだろう。
 
 佐鷹さんの設定した前生徒会長・風待月著莪は、京夜に「お前はちーっと純粋すぎる。まぁ、それが美点でもあるんだが…」「自分の周りには多くの敵がいるということを自覚しろ。でないと、足を掬われるぞ」と言っている。佐鷹さんはキャラの人柄と関係性の把握のうまい人で、この言葉も実に京夜という人物を的確にとらえているといえる。実際、木藤さんの『鵯』では、実にあっさりと黒崎に失脚させられ、延々と出番がなくなった――というより、現状、実質的な退場となっているわけなのだ。
 
 とはいえ、著莪も認めるように、そのお人よしこそが、京夜の欠点にして美徳なのだとも思う。えてして、欠点と美徳は表裏一体なものだ。
 
 クルセイド学園の生徒会には、実に多種多様な人材がおり、その人数は16人。生徒会役員だけでいえば、三学園最多数だ。風紀委員なども合わせるとR女学園なども負けてはいないのだが、有能で怜悧なR女学園の九重霧、パワフルで強引な聖乙女学園の朱雀院飛鳥と比較して、京夜が「下につきやすい」リーダーなのも確かだという気がする。
 
 老荘思想に「無用の用」という言葉がある。空っぽの器の、空洞の部分はそれだけでは用をなさないが、無用の空間だからこそ何でも入れられて、何もでも応用がきくという意味だ。
 京夜は、生徒会のリーダーとして、またSRC学園の代表者としては、そのお人よしさ、無個性さが、大きい包容力を象徴しているのではないだろうか。彼はいわゆるギャルゲ主人公に似ていると思うが、ギャルゲ主人公は、声がなく、無個性であることで、ヒロインたちの華やかさ、美しさを引き立たせている。あまり主人公が個性的なギャルゲーは、ヒロインたちを呑んでしまいかねないというわけだ。
 
 一見ぼんやりしていて頼りないが、実は底知れない包容力があって、どんな舞台にも立てる人材。それが水無月京夜という人間なのではないかと思う。
 何度か京夜を主人公にした長編シナリオを構想したが、クレーメのお話が終わっていないこともあり、また、僕自身にまだ京夜を扱いきれる自信がないこともあって、実現していない。しかし、そのうちやってみたいとは思う。

テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

自作SRCシナリオを更新いたしました。

魔神王の娘

『魔神王の娘』41章を公開しました。

ついに飛鳥と古都乃の対決の時が。
果たしてクレーメは眠れる朱雀を目覚めさせることができるのか。
そして新たなる風雲の序曲が!

楽しんでいただければ幸いです。
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テーマ : フリーゲーム - ジャンル : ゲーム

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